2021.08.6
季節のあしおと
季節のあしおと 『立秋』
~ 夏の疲れを残さずに、秋を迎える準備を。 ~
8月7日(土)は二十四節気では『立秋』です。えっ、秋!?と思った方が多いかと思います。
蝉の大合唱に、うだるような暑さ。
実は『立秋』は暑さのピークでもあるそうです。
そして今日を区切りに、いわゆる『残暑』となり秋に向かいます。
親しい方へのご挨拶が『残暑お見舞い』に変わるのも立秋の翌日からです。
* おすすめの旬の食べ物 *
~夏の疲れには 『梨』が最適!~
屋外の暑さに対してエアコンでキンキンに冷えた室内、その寒暖差で体調を崩したり
暑さで体力を消耗して疲れやすい、食欲もあまりないという方も少なくないと思います。
そんな時におすすめの食べ物は・・・『梨』!です。
市場に出回り始めた梨を目にすると
暑いさなかでも『もう秋が近づいているんだなぁ』と季節の移ろいを感じますね。
梨は、おいしいだけではない、薬膳や漢方にも使われるほどの驚きの健康への効果が
たくさん詰まっている今の時期にぴったりのフルーツなんです。
* 梨の健康効果 *
梨に含まれる栄養素
『アスパラギン酸』『カリウム』『食物繊維』など
~ その① 水分補給と疲労回復 ~
日本では弥生時代には食されていたと言われる梨。
シャリシャリとしてジューシーな梨はそのみずみずしさからわかるように
約90%が水分でできています。水分補給にはぴったり、
さらに何といっても低カロリーであることも嬉しいポイントですね。
そして、梨には疲労回復に有効な『アミノ酸』の一つ『アスパラギン酸』が
豊富に含まれているんです。
市販の栄養ドリンクに含まれる栄養素ですから
そのエネルギー代謝のパワーはお墨付き。
さらにストレスへの耐性を高める働きがあるという研究結果もあるため
暑さで疲れた心身の元気の源になりますね。
~ その② 浮腫みを解消してくれるデトックスパワー ~
梨に多く含まれる『カリウム』には体内の不要物を効果的に排出してくれる
デトックス効果が期待されます。
体内の細胞の浸透圧を調整し、体内の塩分の排出をどんどん促して
顔や体のむくみをすっきりと解消してくれる役割があります。
~ その③ 食物繊維で胃腸の調子を整える ~
梨のシャリシャリとした食感。ほかの果物にはない独特なものでちょっと不思議ですよね。
この食感の正体は『ペントザン』と呼ばれる『石細胞(せきさいぼう)』。
『石細胞』とは野菜や果物の皮の部分に多く含まれる成分で、ひとの胃腸では消化されません。
そのため食物繊維と同じように腸を刺激して、腸の働きを促進し
便秘解消にもつながるといわれています。
~ 梨の意外な使い方!? ~
肉類の消化を促す『タンパク質分解酵素』もたっぷり含んでいる梨。
実はお肉を柔らかくする効果があるんです。
韓国料理の焼き肉のたれなどにはよく使われているのはこのためです。
お肉にすりおろした梨を漬ければ、いつもよりさらに柔らかい焼肉が楽しめそうです。
また、市販の焼き肉のタレに、すりおろした梨を加えればオリジナルのタレが完成♪
焼肉の後に、梨を食べるだけでも消化が促されるのでオススメです。
残暑が厳しい毎日ですが、身近なところから小さな秋の気配を感じながら
しっかり栄養を摂り、元気に夏を乗り越えましょう。